銀行や日本政策金融公庫に融資をお願いするとき、ただ「お金が必要」と伝えるだけでは足りません。
しっかりとした資料、事業への熱意、そしてロジカルな説明が求められます。
そんな時に頼れるのが、生成AIの力。
今回は、融資を引っ張るための交渉準備や資料作成に役立つプロンプトをご紹介します。
プロンプトを使うメリット
このプロンプトを使うと、下記のメリットがあります。
- ゼロから書くのが大変な事業計画のテンプレがすぐできる
- 資金使途・収支計画・今後の展望など、よく見られるポイントを網羅できる
- 書きながら頭の整理にもなる
- 一度作れば、少し直すだけで他の用途にも転用できる!
こんな人におすすめ
- 中小企業経営者
- フリーランス・個人事業主
- 起業準備中の方
- 資金調達を考えているスタートアップ担当者
利用シーン
- 日本政策金融公庫や地銀への融資申請時
- 創業計画書や資金繰り表のたたき台作成
- 投資家や顧問税理士への事業説明資料づくり
- 初めての融資申請で「何を書けばいいかわからない」とき
プロンプト内容
下記の手順通りに画像生成AIツールに入力をしてください。
プロンプト(指示文)の使い方
- 生成AIツールにを開き、以下のプロンプトをコピー&ペーストする
- __欄を入力する
- 生成AIツールにメッセージ
実際のプロンプト
送信例を、内容に合わせて自由に変更・削除してお使いください。
今回はChatGPTへ送信した回答例を紹介します。
プロンプト内容例
あなたは中小企業向け融資に精通した金融機関の審査官です。
以下の情報をもとに、融資審査が通りやすく、かつ金利交渉にも有利になるような事業計画とアピール資料を作成してください。
【会社概要】
・業種:小売業
・年商:1億円
・従業員数:10名
・所在地:東京都内
【希望内容】
・融資希望額:5,000万円
・資金用途:店舗改装・POSシステム入れ替え・倉庫増設などの設備投資
・返済希望期間:5年以内
・要望:月々の返済負担をできるだけ抑えたい(元金据置や分割も検討)
【相談したいこと】
・金利交渉の際に有利になるポイント(例:他行との比較、事業の将来性アピールなど)
・融資申請時に準備しておくべき書類一覧
・金融機関からの信用度を上げるための工夫(例:財務内容の見せ方、外部専門家の協力、過去実績など)
【出力形式】
- 事業計画書のドラフト(事業概要、投資内容、今後の収支見込み)
- 金利交渉の際に使える説得ポイント
- 提出すべき書類のリスト
- 信用力を高めるために経営者ができるアクション
プロの金融アドバイザーとして、相手に信頼されるような内容でお願いします。
Chat GPTの回答
【事業計画書ドラフト】
1. 事業概要
当社は東京都内にて10年以上にわたり地域密着型の小売店舗を運営しております。主に日用品・生活雑貨・食品などを取り扱い、近隣住民や会社員層を中心に安定した顧客基盤を築いています。2024年度の年商は1億円を超え、リピート率も高く、地域からの信頼も厚い事業です。
2. 設備投資の背景と目的
近年、非接触型決済や在庫管理の高度化など、店舗運営のIT化が進んでいます。これに対応するため、以下の設備投資を計画しています。
- POSシステムの全面入れ替え(効率化・分析強化)
- 店舗改装(レイアウト変更による回遊性の向上)
- 倉庫拡張による在庫スペースの確保
これらの施策により、顧客単価の向上と業務効率の改善、さらなる売上拡大を目指します。
3. 今後の収支見込み(要点)
年度 | 売上高 | 営業利益 |
---|---|---|
2024年度(実績) | 100,000,000円 | 6,000,000円 |
2025年度(予測) | 115,000,000円 | 9,000,000円 |
2026年度(予測) | 125,000,000円 | 11,000,000円 |
4. 融資の必要性と資金使途
5,000万円の融資を希望します。資金使途は以下の通りです:
- POSシステム入替:1,500万円
- 店舗改装工事:2,000万円
- 倉庫設備:1,000万円
- 予備費・運転資金:500万円
自己資金として500万円を拠出する予定です。
5. 返済計画
返済期間:5年間(元金据置6ヶ月を希望)
据置期間中は利息のみ支払い、その後元利均等返済に切り替えます。
月々の返済額を抑えるため、金利1.5%以内での交渉を希望します。利益計画に基づき、年間1,000万円以上のキャッシュフローを見込んでおり、返済は十分に可能と考えています。
6. 信用力向上の取り組み
- 顧問税理士による決算チェック済み
- 金融機関からの既存借入なし(または完済済)
- 資金使途に関する見積書・提案書を添付予定
- 3期連続黒字、自己資本比率も安定推移(約35%)
【金利交渉で有利になるポイント】
- 5年間の事業計画と資金繰り表が整っていること
- 自己資金を一部投入する姿勢
- IT投資など、将来性ある支出であること
- 他行でも前向きな姿勢があることを匂わせる(ただし言い過ぎない)
【提出すべき書類一覧】
- 直近3期の決算書(損益計算書・貸借対照表)
- 法人の登記簿謄本、印鑑証明書
- 設備投資に関する見積書
- 事業計画書(上記)
- 借入金残高一覧表(もしあれば)
- 代表者の本人確認書類
【信用力を高めるアクション例】
- 顧問税理士に同席してもらう
- 補助金採択実績や自治体支援を受けていることを伝える
- SNSや販促活動など、成長意欲をアピールする
- 過去にあった小さなトラブル(赤字など)があれば、改善策も添えて説明
まとめ
事業計画書は、融資の可否を大きく左右する大事な資料。
でも、生成AIがあれば“伝わる計画”をスピーディーに作成できます。
まずはプロンプトでたたき台を作ってみましょう!