
ChatGPTをもっと便利に、もっと“自分らしく”使いたい!
こんな風に思ったことはありませんか?
そんな願いを叶えてくれるのが「マイGPT(My GPTs)」という機能です。
自分だけのカスタムChatGPTを作れる機能のことで、業務の効率化やアイデア出しにも大活躍。
この記事では、マイGPTsの基本から作り方、活用アイデアまでをわかりやすくまとめてご紹介します!
マイGPTsとは?
マイGPTsは、OpenAIが提供する**ChatGPT Plus(有料プラン)**の中にある、「自分だけのカスタムAI」を作れる機能です。
以下のような特徴があります。
- プロンプトや指示を事前に覚え込ませられる
- PDFやマニュアルなどをアップロードして、知識を持たせられる
- 口調、用途、名前、アイコンなども自由にカスタム可能
- 他人にシェアしたり、完全に非公開にすることもできる
こんな人におすすめ
- 自社業務にAIを取り入れたいビジネスパーソン
- 社内業務を効率化したいバックオフィス担当
- ライター・デザイナー・エンジニアなどの専門職
- マーケター、SNS担当者
- AIを使って副業や創作活動を支援したい個人の方
利用シーン
- 業務特化のAIアシスタントを作成して時短したいとき
- 繰り返し聞くプロンプトを固定化して使いたいとき
- チームや社内で統一された使い方を共有したいとき
- 自分だけのライティング補助やアイデア出しを強化したいとき
マイGPTsのメリット
- 自分の業務に最適化されたAIがいつでも使える
- 毎回プロンプトを書く必要がなくなる(習慣化しやすい)
- 専門知識や業務フローをAIに学習させられる
- チーム内で同じアシスタントを共有して効率UP
- ノーコードで誰でも作れる!(技術不要)



やってみたいけど・・プログラミングとかって必要じゃないの?



いいえ!チャットで質問に答えるだけで簡単に作れるんですよ。
ChatGPT Plusっていう有料プランに入ってれば、誰でも使えます!



それならマイGPT作ってみたい!仕事に役立ちそうなのを作りたいけど、たとえば営業チーム全員で使いたい時って、みんなと共有とかできるの?



マイGPTsには3つの公開レベルがあります。整理して説明しますね!
公開レベル | 誰が使える? | ChatGPT Plus 必要? | こんな時におすすめ |
---|---|---|---|
Only me(自分だけ) | 自分のみ | 必要(作成&利用とも) | 自分専用の業務サポートGPTに最適 |
Anyone with a link(リンク共有) | 非公開だが、URLを知っている人のみ(リンク共有でチーム利用可) | 必要(使う人も全員必要) | チーム内・社内共有におすすめ |
Public(全体公開) | Explore GPTsに載る=世界中の誰でも使える | 作成者:必要 利用者:不要 | 汎用的なGPTを広く公開したい場合に便利 |
「Public(全体公開)」に設定すると、誰でもそのGPTにアクセスできるようになり、ChatGPT内の「Explore GPTs(GPTを探す)」にも表示されます。そのため、広く配布したい汎用的なGPTを公開する際には便利な選択肢です。
ただし、内容やデータには注意が必要です。社外秘の情報や内部向けの業務内容を含む場合など、取り扱いに注意が必要な場合は、「Anyone with a link(リンクを知っている人のみ)」の設定にして、Slackや社内ツールなどで限定的に共有するのが安全な方法です。
※ただし、使用するには相手にもChatGPT Plusに入っている必要があります。
マイGPTsの利用料金
「マイGPTs」機能は、GPT-4を使える有料プラン(ChatGPT Plus)限定です。
月額20ドルなので、約3,000円で利用することができます。
毎日の業務を効率化したい人や、マイGPTを活用して自分専用AIを作りたい人にとっては、月額3,000円の価値は十分にあります。
マイGPTsの作り方
それでは、実際の画面とともに、My GPTsの作り方を順を追って説明していきます。
手順は次の通りです。
- ChatGPT(有料プラン)にログイン
- 「Create a GPT」をクリック
- ウィザード形式で目的や口調、名前・アイコン・役割などを設定
- 必要に応じてファイルアップロード
- 公開範囲を決めて保存!
ChatGPT(有料プラン)にログイン
ChatGPTにログインします。
「Create a GPT」をクリック
画面左側のサイドバーから、「GPT」をクリック


右上の「+作成する」をクリック


「GPTを作成する」をクリック


目的や口調・役割などを設定
次はチャット形式で設定していきますよ。
初期設定の質問は英語で「どんなGPTを作りたいですか?」と聞かれますが、日本語で答えれば、そのまま日本語で会話が続くようになります。





英語がわからなくても心配なし!日本語で作りたいことを伝えるだけで、日本語仕様のGPTが作れます。


入力すると、GPTの名前やアイコンを提案してくれます。
もし気に入らなければ、そのまま「もう少しこうしてほしい」と入力すればOK。
要望を伝えれば、AIが再提案してくれるので納得いくまで調整できます。


そのまま、内容も作成していきます。
My GPTsを作成する際には、「このGPTにどんなことをしてほしいか」をできるだけ具体的に伝えるのがポイントです。
以下のような観点を意識して入力すると、希望に近いGPTが作りやすくなります。
入力時に伝えると良い内容
- 何をしてほしいか(GPTの目的)
- 対象者や利用シーン(誰が使う?いつ使う?)
- 話し方のトーンやキャラクター(口調・性格)
- どんな出力形式にしてほしいか(箇条書き/表形式など)
具体的な入力例
例1.営業資料を作るGPTの場合
私は営業職で、さまざまな商品やサービスの提案資料を作成しています。
このGPTには、業種や商品ジャンルに応じて、提案資料の構成案を考えてほしいです。
提案相手に伝わりやすい構成を提案し、箇条書きでアウトラインを出力してください。
口調はビジネス向けで丁寧にお願いします。
例2.保護者向けのお便り文を作るGPT
小学校の担任をしています。学級通信や保護者へのお知らせ文を作成したいです。
このGPTには、月ごとの行事に合わせて文章のテンプレートを提案してほしいです。
対象は保護者なので、やわらかく親しみのある口調でお願いします。
例文は学年ごとに分けて出力してください。
例3.SNSマーケティング用のアイデア出しGPT
私はSNS運用担当です。Instagramで毎日投稿するためのネタをまとめて考えたいです。
このGPTには、ターゲットユーザー(20代女性)向けに、共感されやすい投稿案を複数出してほしいです。
トレンドや季節感も加味して、1ヶ月分のアイデアを表形式でまとめてください。
口調はカジュアルで親しみやすくお願いします。
ポイント
- 自分の職種・使いたいシーンを明確に伝えると精度が上がります。
- 出力形式や口調もあわせて指定すると、すぐ使える形で出てきやすくなります。
- 曖昧でもあとから調整可能なので、まずはざっくり書いてみるのもOK!
必要に応じてファイルアップロード
ファイルの要約やデータ分析をしたい方は、ファイルをGPTに読み込ませることも可能です。
Configure(構成)画面の「知識」セクションにある「ファイルをアップロードする」をクリックします。
PDFやCSV、テキストファイルなどをアップロードすることで、その中身をもとに要約や分析をしてもらえるようになります。


公開範囲を決めて保存する
入力できたら右上の作成をクリックし、最後に公開範囲を決めます。


公開範囲を選択したら、「保存する」をクリックします。





お疲れ様でした!これで完了です。
再びChatGPTのトップページで「探索する」を開き、「マイGPT」の一覧に自分の作ったGPTが表示されていれば、作成内容が正しく保存された状態です!
まとめ
マイGPTsを使えば、ChatGPTを自分の業務やスタイルに合わせて、より便利にカスタマイズできます。
ファイルの読み込みやデータ分析、口調の設定まで自由自在なので、使い方次第で大きな効率化が実現できます。
はじめての方でも、会話形式で作れるので意外とカンタン。
まずは試しに1つ、自分だけのGPTを作ってみませんか?